せどりとは、モノを安く仕入れて仕入れ値より高く売ることで利益を生むビジネスのことです。言い方を変えると転売です。

 

近年ではマスクの買い占めや高額で売りつけることで話題となってしまっており、マイナスな印象を持たれている方も少なくないですよね。しかし、副業や自分でビジネスをやろうとしている初心者にとっては敷居が低いためおすすめできるといえます。

 

そこで今回はせどりに興味のあるあなたのために、せどりのやり方やメリット・デメリットについてご紹介いたします。せどりを始める際の注意点などもご説明いたしますので、必見ですよ！

せどりをするメリット

せどりのメリットは、比較的時間を確保しやすく手軽に始めやすい点です。スマホ一つで行えるため作業を覚える手間がないのも嬉しいですね。また、仕事の空き時間や休憩中、さらに移動中など気が向いたときに相場の確認や取引も可能なので、誰にでもすぐ始められます。

 

ほかにも、専門性があまり求められない点も魅力です。せどりで取り扱う商材は、電化製品や子供用おもちゃ、さらに書籍などと挙げるとキリがないほど種類があります。さらに言えば、法に触れるものでなければ何でもOKです。

 

もちろん市場価値は大きく関わってくるので、売れる商品を見極める必要がありますが、「このジャンルでないと売れない」といった知識はなくても始められるのも大きなメリットでしょう。

せどりのデメリット

せどりをやっていく家過程で一番感じることの多いデメリットとしては、売れなかったときに在庫を抱えてしまう可能性があることでしょう。「売る」という行動をしている以上、売れ残るリスクは避けたくても避けられません。

 

在庫があると当然ですが、商品を置くスペースが必要となります。そうなると、場所の問題だけでなく見える場所にあることで「早く売らないと」と焦り、精神的にも負担となってしまうので要注意です。

 

また、利益の出る価格で仕入れるためのリサーチも大変なこともあります。そこで時間がかかることもありますので、「全然商品見つからない」と飽きてしまいやすい方には、おすすめしづらいビジネスとも言えます。

せどりの流れ

「どんなビジネスなのかは大体わかったけどでもどうやって動いていけばいいの？」と疑問を持たれた方もいらっしゃるでしょう。

 

そんなあなたのためにせどりの流れをご紹介いたします。せどりの流れは大きく分けて以下の2つのみです。

• 販売する商品を仕入れる
• 販売する場所を決めて収入を得る

この2つについて詳しく解説いたします。

販売する商品を仕入れる

せどりを始めるのであればまずは商品を仕入れなくてはいけません。販売する商品を仕入れるのにおすすめなのはオンラインショップでしょう。オンラインショップは店頭販売より安いことがほとんどだからです。それだけでなく、スマホで5分もあれば購入できるため手軽に仕入れができてしまいます。

 

もしオンラインで高額な商品を仕入れるのであれば、万が一に備えて保証などに入っておくとよいでしょう。そうすることによって配送事故による損失を最小限に抑えることが可能です。

 

また、ディスカウントストアや電気量販店など低価格で販売している店舗に出向いて購入する方法もあります。このようなお店は、頻繁に年末セールや大幅値下げなど行っており、実際にどんな商品なのかやパッケージは綺麗なままであるかなど目で見て選定できるので、オンラインより安心できるメリットがありますよ。

販売する場所を決めて、収入を得る

販売場所は、フリーマーケットサイトやオークション、さらにECサイト（店で行う買い物をネット上の取引に置き換えたもの）などがあります。なかでもおすすめなのが、ECサイトの王道ともいわれるAmazonです。

 

Amazonは利用者が多いので、参入するハードルが低い媒体と言えます。それに加えて、AmazonのせどりにはFBAという保管から発送まで行ってくれるサービスがあります。実際にせどりをされると分かりますが、お客様のもとに届くまでに行う作業は面倒くさいです。

 

このFBAを利用することでサービス料はかかりますが、こちらで行う作業は仕入れとamazonの倉庫に届けるだけなので、手間が省けて仕事が楽になりますよ。

せどりで利益を上げるためのポイント

せどりを始めても最初のうちは利益が出せずに悩むこともあるかもしれません。そんなあなたのためにここではせどりで利益を得るためのポイントをご紹介いたします。

 

様々なポイントがありますが、今回ご紹介するのは以下の3つです

• ネット通販のセールは要チェック
• 世の中のトレンドには敏感に
• よく購入される商品を仕入れる

それでは詳しく解説していきます。

ネット通販のセールは要チェック

ネット通販サイトではよくセールが行われています。Amazonのタイムセールなどがよい例でしょう。普段よりも安く購入でき、販売した際の利益が高くなるので、セールは見逃さないようにしておきましょう。

 

サイバーマンデーやブラックフライデーなどと呼ばれるような時期の決まっているセールもありますよね。このような期間限定のセールは商品の価格が通常の半額以下になることもありますので、こちらも要チェックです。

 

店頭で商品を仕入れる方は年末年始のセールなどが一番狙いやすいセールになるかと思いますので、こちらも確認しておきましょう。

世の中のトレンドには敏感に

トレンド品は爆発的に売れやすくなります。最近の世の中ではマスクなどがとても高額で販売されていたのが記憶に新しいのではないでしょうか。ただ、気をつけていただきたいのが購入されるのは一時的にということです。

 

一時的なトレンドなのに、張り切って商品を仕入れ過ぎてしまうと売れ残りが出てしまい、最終的には損失になってしまう可能性もあります。また、ライバルも急増するため価格の下落も早いです。そのため、トレンド品を扱うのは注意が必要となります。

 

トレンド品を仕入れて販売していくのでおすすめなのは、初心者であまりお金がないときでしょう。よく売れる商材で販売方法を掴むだけでなく、資金作りもできて一石二鳥ですよ。

よく購入される商品を仕入れる

在庫をたくさん持ってしまうと損失につながってしまうため、あまり購入されない商品を在庫として持っておくのは危険です。

 

そのため、よく購入されている商品を仕入れるのも利益を出すコツです。よく購入されている商品で一定の稼ぎを得つつ、新たな商材に挑戦していくことでリスクを少なく販売していくことができますよ。

 

まず、せどりを始めた際には安定した収入を得るために、どのような商品がよく購入されるのかを研究していくようにしましょう。

せどりを始める上でのチェックポイント

せどりを始める際には覚えておきたいポイントがさまざまあります。

 

今回は特に大切な以下の4つのポイントをご紹介いたします。

• 販売が違法になるケースもあるので要注意
• せどりでの収入が20万円以上になると確定申告が必要
• 中古品を販売する場合には古物商の許可証が必要
• 無理な仕入れをしない

それぞれどのようなことなのか詳しく解説していきますので、せどりを始める方は要チェックです。

販売が違法になるケースもあるので要注意

違法行為となるのは、ライブや試合のチケットの転売や偽物の販売などがあります。ライブや試合のチケットの転売は違法なので、例え高額で販売できるからといっても避けるようにしましょう。

 

また、ブランドバッグなどの偽物を販売すると「商標法」という法律に触れます。「バレないだろう」と思ってやってしまうと、「１０年以下の懲役もしくは１０００万円以下の罰金、又はそれらの併科」の罰則に問われてしまいます。

 

このように、法に触れてしまうようなせどりを知らない間にやってしまっていたということにならないように気をつけていきましょう。

せどりでの収入が20万円以上になると確定申告が必要

せどりに限らずですが、副業で年間の所得が20万円を超えると確定申告をしなければいけません。

 

ただし、この20万円を超えた場合の申告は所得税の話です。住民税についてはそれ以下でも申告しないといけない義務があります。この申告を怠ると、脱税となってしまうので注意が必要です。

 

また、確定申告に備えて、仕入れの際にもらっている領収書などは取っておくようにしましょう。そうすることで、確定申告が必要になった際に節税をすることもできますよ。

中古品を販売する場合には古物商の許可証が必要

中古品の売買を行うためには「古物許可証」が求められます。新品については特に必要ないのですが、古着などを取り扱いたい際には必要な資格となります。古着などを取り扱わなくても販売できる商品の幅が広がるので、発行しておくことがおすすめでしょう。

 

許可証を発行するには、住所の管轄である警察署に出向き19000円納め、必用書類として「住民票」「身分証明書」「賃貸契約書（賃貸物件を仕事場とする場合）」「登記されていないことの証明書」などです。

 

必要書類以外には警察署で許可証を発行する前に誓約書や略歴書を記入して、古物商の許可証を得るための申請がされます。

 

ただし、その場ですぐにもらえるわけではなく、発行までに30～40日ほどの期間が必要なため、せどりを始める前に手続きしておきましょう。

無理な仕入れをしない

「絶対に売れる」と意気込んで、回転率が高いか低いか分からないような商品で一攫千金を狙って仕入れるのはリスキーです。

 

例えば、1万円のトレンド品であるイヤホンを10個仕入れて、1つ1万5千円で3個売れたとします。そうすると、仕入れ値がトータルで10万円したのにもかかわらず、売り上げは4万5千円なので、5万5千円の損失が生じてしまいます。

 

無理な仕入れをしてしまうと最終的には利益を逃してしまう結果になるので、気をつけながら仕入れをしていきましょう。

まとめ

せどりはやり方や法に触れてしまう内容について知っておくことで稼ぎやすくなるビジネスといえます。それに加えて、スマホ1つと最低限の資金さえ用意できれば、誰でもすぐに始められます。

 

この記事でご紹介した、さまざまな注意点を意識して販売をしていけば少しずつでも利益をあげられるようになっていくことでしょう。

 

副業を始めてみたいという方にもおすすめなので、ぜひ初めての副業にいかがでしょうか？