在宅ワークの一つとされるテープ起こしは、音声を聞いて文字として入力する仕事です。現在はスマホやパソコンを普段から使っていることが多く、文字入力に慣れている人が多いです。

 

そのため、在宅ワークの中でも難易度が低く、手軽に取り組みやすい仕事といえるでしょう。この記事では、実際の仕事内容はどんなものなのか、始める前はどんなことに注意すればいいのかなど、テープ起こしについて詳しくまとめています。

 

在宅ワークを始めてみたいけど何をするか決まってないという人にもピッタリの仕事なので、ぜひ参考にしてください。

テープ起こしの仕事内容とは？

テープ起こしは、音声データを依頼内容に従って正しく書き起こす仕事です。音声を文字にするといってもその書き方はさまざまで、音声をそのまま書き起こす「素起こし」、口癖や相槌などの不要な情報を省いた「ケバ取り」などがあります。

 

依頼内容はもちろん、何の音声を文字に起こすのかによって書き方が変わってくるため、ある程度の対応力も求められるでしょう。また、基本的に成果報酬型となる仕事なので、仕事をこなすスピードが早ければ早いほどトータルでの給料はよくなります。

 

初めは時間がかかってしまうことも多いですが、続けていれば徐々に短い時間でこなせるようになります。取り組んだ分だけ報酬が上がっていくという部分も、この仕事の魅力といえるでしょう。

テープ起こしには特別な資格は必要あるの？

テープ起こしを始めるにあたって、特別な資格は必要ありません。仕事を受ける条件としては、実務経験を問われることはあっても、資格所有者を求めるような案件は基本ないです。

 

このように重要な資格はないものの、技能を測るための民間資格はあります。テープ起こし検定試験というのもあるので、技術を上げるために受けてみるのもよいでしょう。

 

資格とは異なりますが、案件によっては法律関係や学問的な内容など、専門的な知識が必要な場合もあります。このような案件は基本的に単価が高くなっているため、特定の分野で専門的知識を持っている人は、より効率よく稼ぐことができるでしょう。

テープ起こしのメリット

テープ起こしの仕事内容や資格について説明したところで、メリットについて見ていきましょう。以下の2つが、テープ起こしのメリットです。

 

• 特に必要なスキルがない
• 時間や場所に捉われずに仕事ができる

 

どちらのメリットも、気軽に始められる在宅ワークとなっている要因です。スキルが不要かつ時間や場所に囚われずに働けるため、非常に自由度が高い仕事といえるでしょう。

 

それでは、2つのメリットについて詳しく解説していきます。

特に必要なスキルがない

テープ起こしのメリットの1つとして、特に必要なスキルがないというものが挙げられます。もちろん案件によっては難しいものもありますが、初めから求められるスキルはスマホやパソコンで普段から行っている文字入力くらいです。

 

そのため、特別な資格やスキルは必要なく、初心者でもすぐに始めることができます。

 

また、会議やインタビューなどのさまざまな音声を文字に起こすことから、テープ起こしの案件はそれなりに多いです。未経験者でも仕事を受けられるので、総じて仕事を始めるハードルが低いといえるでしょう。

時間や場所に捉われずに仕事ができる

時間や場所に制限がないのも、テープ起こしのメリットです。場所が自由なので、自宅でゆったりと仕事をしたり、静かなカフェで集中して進めたりといったこともできます。

 

オフィスや人の多いところでは集中できないという人にとっては、仕事の効率が上がる要因ともなるでしょう。

 

また、時間を定められないため、自分の都合に合わせて作業時間を調整できます。納期がよっぽど迫っている状況でなければ空き時間に少しずつ進めてもよいし、午後から作業開始してもよいのです。

 

場所と時間の両方を自分の好みで判断できるのは、非常に大きなメリットといえるでしょう。

テープ起こしのデメリット

次に、テープ起こしの特徴から考えられるデメリットについて紹介します。以下の3つが、テープ起こしのデメリットです。

 

• タイピングが苦手だと時給が下がる
• 慣れないと疲労が溜まりやすい
• 聞き取りづらい音声もある

 

どれも案件や人によるところが大きいものの、明確にテープ起こしの欠点となる部分です。成果報酬型で仕事の分だけ時給が上がることもあり、向き不向きが大きく分かれる仕事といえるでしょう。

 

それぞれのデメリットについて、詳しく見ていきましょう。

タイピングが苦手だと時給が下がる

テープ起こしの仕事は、基本的に文字の書き起こしがメインです。音声を聞きながら文字を入力しなければいけないため、文字入力に気を遣う余裕はあまりないでしょう。そのため、タイピングが苦手だと一つの案件に時間がかかってしまい、時給が低くなってしまう可能性があります。

 

現在はスマホやパソコンを使っていて文字入力に慣れている人も多いですが、中にはタイピングが苦手な人もいらっしゃるでしょう。タイピングが苦手だけどテープ起こしをやりたいという人は、スマホやパソコンを使って文字を書き起こす練習をするとことがおすすめです。

 

スマホ入力可能な案件もあるので、そのような条件で狙うのもよいかもしれません。

慣れないと疲労が溜まりやすい

テープ起こしは、音声の聞き取りと文字の入力という2つの作業を同時に行います。この2つは、普段から人がよく行っているものです。文字入力は、普段からスマホやパソコンで入力しているのとあまり変わりませんが、音声の聞き取りに関してはそうはいきません。

 

例として、会話をするときで考えてみましょう。会話中は、相手の言ったことをなんとなくは聞いていますが、一字一句逃さず聞いているということはあまりないと思います。音声を正確に聞き取るというのは、予想以上に疲れるからです。

 

正確な聞き取りを、テープ起こしでは求められます。加えて文字入力もあるため、慣れるまでは疲労が溜まりやすいといえるでしょう。

聞き取りづらい音声もある

テープ起こしを行っていると、録音状態が悪く聞き取りづらい音声を任されることもあります。しかし、いくら聞き取るのが難しい音声でも書き起こしは正確に行う必要があります。対処としては、内容がはっきりするまで音声を繰り返す、音声ソフトでノイズを除去するなどの方法が挙げられるでしょう。

 

また、どうしても聞き取るのが難しい場合は、依頼者にその旨を伝える必要があります。いずれにしても臨機応変な対応が求められるため、聞き取りづらい音声を任されたときは苦労する可能性が高いです。

 

できれば仕事を受ける前に、録音状態について確認しておくとよいでしょう。

テープ起こしの仕事を始める際にチェックするポイント

いざテープ起こしを始めようと思っても、仕事を受ける前に何を確認すればよいか分からないという人もいると思います。そこで、テープ起こしの仕事で確認するべき点について紹介します。以下の4つが、テープ起こしの仕事でチェックするべきポイントです。

 

• 入力はスマホからできるか
• 依頼されている仕事の方法を確認
• 会社に出社する必要があるかどうか
• 初期費用のかからない会社から案件を受けよう

 

どれも大事なポイントとなっていて、中には働き方に影響するようなものもあります。これらの確認をすることで、仕事の内容が思っていたのと違ったという状態を防ぐことができるでしょう。それでは、それぞれのポイントについて詳しく解説します。

入力はスマホからできるか

テープ起こしの仕事には、パソコンで文字入力する案件もあれば、スマホから入力可能という案件もあります。そのため、パソコンは使えないけど、スマホの入力ならできるという人もテープ起こしの仕事をすることが可能です。

 

もし、スマホから入力を行いたい場合は、事前に依頼先に確認するのがよいでしょう。

 

タップやフリックによる文字入力はもちろん、音声入力による書き起こしも可能なため、パソコンで入力するのとあまりスピードは変わらないでしょう。自分に合ったやり方で取り組むためにも、入力方法をしっかりと確認することが大切です。

依頼されている仕事の方法を確認

テープ起こしの仕事では、納期を定めて業務を行う受注形式と、納期を定めずに簡単な作業を行うタスク形式の2種類があります。2つの形式の主な違いは、仕事と報酬の量といえるでしょう。

 

受注形式は、必要に応じて依頼者と連絡を取りながら、納期までに仕事を終わらせる必要があります。ある程度まとまった量の仕事となるため、その分報酬も比較的多いです。対してタスク形式は、依頼者との連絡を必要としないような簡単な仕事を行います。納期がないうえに仕事の量も少ないため、報酬も少なめに設定されています。

 

基本的には、しっかりと報酬が貰える受注形式をメインで受けることになるでしょう。仕事の形式によって業務内容や報酬に大きな違いがあるため、仕事を受ける前に形式の確認が必要です。

会社に出社する必要があるかどうか

在宅ワークとして知られるテープ起こしですが、出社が必要となる案件もあります。同じテープ起こしでも、在宅と出社では環境が大きく変わってきます。

 

在宅は、納期さえ守ればスケジュールは自由に組めるのがメリットです。誰かに仕事を見られることもないため、落ち着いて自分のペースで取り組むことができるでしょう。出社する場合は、基本的に複数人で仕事をするので、人との交流が多いです。業務内容は幅広く行うことが多く、その場合はテープ起こしの他に電話対応や事務作業も行います。

 

落ち着いて自分のペースでやりたいという人もいれば、出社してアドバイスを貰いながら取り組みたいという人もいるでしょう。そのため、会社に出社する必要があるかどうかは事前に確認しておきたいポイントです。

初期費用のかからない会社から案件を受けよう

テープ起こしの求人の中には、初期費用がかかると記載しているものもあります。初期費用がかかる案件を受けた場合は、その費用の元が取れるまでお金を稼いだとはいえません。効率よく稼ぐためにも、初期費用のかからない会社から案件を受けるのがよいでしょう。

 

また、会社によっては、初期費用を貰ってそのまま案件を渡さないという詐欺に近いことを行っているところもあります。そのため、初期費用を求められる案件には、細心の注意を払いましょう。

テープ起こしの仕事の探し方

テープ起こしの仕事を探すには、大きく分けて2つの方法があります。以下の2つが、テープ起こしの主な仕事の探し方です。

 

• アルバイトとして雇ってくれる会社の求人に応募する
• クラウドワークスなどでフリーとして案件を受ける

 

どちらも初心者のうちから確実に仕事を見つけられる方法です。アルバイトとフリーでは働き方に大きく差があるため、自分に合った方を選ぶのがよいでしょう。それでは、それぞれの探し方について解説していきます。

アルバイトとして雇ってくれる会社の求人に応募する

一つ目の探し方は、アルバイトとして会社の求人に応募することです。求人サイトを見ると、テープ起こしの求人はそれなりの数があります。働き方に関しても、出社が必要な仕事と完全在宅の仕事の両方があるため、受ける場所には困らないでしょう。

 

アルバイトとして会社に応募する場合は、基本的に決まった時間で働くことになります。給料が時給制となるため、安定して稼ぐことができるのが魅力です。

 

ただし、仕事の進み具合に関わらず、出社から退勤の時間まで働く必要があります。フリーで働く場合と比べて、自由度が少ない点には注意しましょう。

クラウドワークスなどでフリーとして案件を受ける

2つ目は、クラウドワークスなどを利用し、フリーとして案件を受ける方法です。クラウドワークスを始めとしたクラウドソーシングでは、個人で受けられる仕事が多く掲載されています。今ではこのようなサイトが多くあるため、会社に所属していなくても安定して仕事を見つけることができるでしょう。

 

フリーとして案件を受ける場合は、会社に所属せずに一つ一つ仕事をこなして稼いでいきます。業務時間などが決まっていないため、自由度の高い働き方ができるのがメリットです。

 

しかし、仕事をこなすスピードや実力によっては給料が低くなってしまうこともあります。実力次第で大幅に給料が変わってくる点には気を付けましょう。

まとめ

ここまで、テープ起こしの仕事内容や始める前の注意点についてまとめました。テープ起こしは、音声を聞き取って文字に書き起こす仕事で、特別な資格やスキルが必要ありません。在宅で取り組みやすいこともあり、気軽に在宅ワークを始めてみたい人には特におすすめの仕事といえるでしょう。

 

注意点としては、タイピングが苦手だと時給が下がることや、慣れないと疲れやすいことなどが挙げられます。タイピングが苦手な場合は、スマホやパソコンで文字入力の練習をするとよいでしょう。

 

テープ起こしは、実力に応じて給料が大きく変わるため、続ければ続けるほど報酬が高くなる仕事です。在宅ワークとしても取り組みやすい仕事なので、ぜひクラウドワークスなどを利用して案件を受けてみてください。