2021.04.30 | 副業の始め方
個人事業主におすすめな肩書きはあるの?名刺に載せる情報もご紹介
個人事業主になった今「自分の肩書きをどのように名乗るのが良いのだろう‥」なんて思っている方も多いかと思います。意外にも、独立しているからといって、自分の好きな肩書きを名乗れる訳でありません。
実は、肩書きを名乗る際に、注意しておきたいことや知っておくべきことがあります。そこで本稿では「個人事業主におすすめの肩書き」や「名乗ってはいけない肩書き」についてご紹介していきます。
これから本格的に活動していく方には、今のうちに覚えておきたい知識です。これを機会に理解しておきましょう。
肩書きは相手に自分は何者かを伝えるときに必要!
肩書きがあると、自分は何者かを相手に簡単に伝えられます。もちろん肩書きは必ず持つべきという訳ではないですが、肩書きがあった方が相手にも覚えてもらいやすく、相手はあなたに仕事の発注がしやすくなるなど有利に働くことがあります。
特にまだ独立したての方なら、自分は何を生業にしているのか、何の分野で専門性があるのかを、知ってもらうことを意識した名乗り方にしましょう。
個人事業主におすすめの肩書きは?
ここからは個人事業主におすすめの肩書きをご紹介します。独立したての段階では、思いつきで肩書きを名乗るよりも、相手に認知してもらいやすかったり、仕事に繋がったりするような肩書きにする方が賢明です。
ここからは実際に、多くの個人事業主に使われているおすすめの肩書きを複数ご紹介していきます。
デザイナーやエンジニアなど仕事のわかるもの
デザイナーやエンジニアなど具体的な仕事がわかる肩書きを名乗ることもおすすめです。なぜなら、具体的な仕事が分かる肩書きを使用することで、自分が何を生業にしているのかを相手に理解してもらえるなどのメリットがあるためです。
例えば、名刺に「代表」とだけ記載されているよりも、デザイナーやプログラマーなどの具体的な仕事が記載されている方が、自分が何者なのかを認知してもらいやすいですよね。
独立したての方や特定の分野の仕事をもっと増やしていきたいという方におすすめです。
決裁者があることを伝えるために代表という記載もOK
自分が決裁権者であることを、知ってもらうために代表と名乗るのも良いでしょう。後述しますが、個人事業主は取締役という名乗り方はできませんが、代表と名乗ることはできます。
自分が決裁権者であると認識して貰えると信頼度アップに繋がりますし、相手になめられにくいなどのメリットがあります。
しかし、自分が何を生業にしている者なのかを知ってもらう段階では、代表と名乗るよりも具体的な仕事が分かる肩書きにする方がおすすめできます。
店舗型の仕事や士業なら店長や所長
店舗型の仕事や士業をしている方なら、店長や所長と名乗ることをおすすめします。なぜなら、 一般的な使われ方をしている役職を名乗った方が相手に認知してもらいやすいからです。
例えば、飲食業の場合は「店長」という名乗り方が一般的ですし、建築士の場合は「所長」が主流に使われています。自分が決裁権者であることを知ってもらいたい場合は「代表兼〇〇」などの言い方をすると良いです。
国内外に事業を展開するならCEOという肩書きも
国内外に事業を展開していこうと考えているなら、CEOという肩書きを検討しましょう。CEOとは「chief executive officer」の略称で最高経営責任者のことを指します。
CEOは代表取締役と同様の意味となりますが、意外にも個人事業主でも名刺に「CEO」と表記するのは禁止されていません。
CEOは国内外に事業を発展させていくことを、視野に入れている場合に最適な肩書きです。
個人事業主は取締役を名乗れないので注意!
個人事業主は取締役とは名乗れないことは覚えておきましょう。会社法の個人事業主に関する箇所に、個人事業主は名刺にも取締役を名乗れないと記載があります。
取締役は取締役会が結成されている株式会社の役員だけが名乗れる肩書きなので、個人事業主が取締役と名乗ることはできません。
つまり、取締役会が結成されていない企業や個人事業主は、仮に経営の決裁権があるトップでも「取締役」という肩書きは使用することは不可なのです。
肩書き以外に名刺に載せる情報は?
ここからは自分の肩書き以外に名刺に載せるべき情報についてご紹介していきます。
自分の肩書きや名前だけの記載になっている名刺は、ほとんど必要情報が得られないので、機会損失を生んでしまっている可能性は大です。
名刺に載せるべき情報をここで整理して、失敗しない名刺作りをしましょう。
信用情報でもある連絡先や住所
当然のことですが、連絡先や住所も記載することも忘れてはいけません。
なぜなら、名刺に連絡先や住所の記載があると相手は信用してくれる上、何か相談や依頼があった時に名刺の連絡先を見てやり取りが行えるからです。
反対に、連絡先や住所の記載がない場合、個人として信頼してもらうのは難しいので「名前」と「連絡先」と「住所」はセットにしましょう。
クリエイター職なら作品や実績が確認できるSNSのQRコード
デザイナーやプログラマーなどのクリエイター職なら、作品や実績が確認できるSNSのQR コードを貼り付けることをおすすめします。
相手がお仕事を依頼・相談したい時に、あなたの作品や実績が確認できるSNSコードが貼ってあれば、名刺からQRコードを読み取ることができます。
作品や実績が目に見えないクリエイターよりも、SNSなどの運用方法や商品のセンス・雰囲気が事前に分かった上で依頼する方が失敗するリスクが小さいので、頼してもらいやすくなります。
販売系ならネットショップのURL
販売系の商売をしている方なら名刺にネットショップのURLを記載するのも良いでしょう。名刺に記載されているネットショップのURLから、実際にサイトに遷移してくれる方も一定数見込まれます。
また、名刺のデザインとネットショップのデザインを統一させることで、商品やブランドのファンになって貰える可能性だって考えられます。アピールしたいサイトや商品がある場合は積極的に名刺に取り入れることをおすすめします。
名刺を目立たせるなら形や素材に拘る!
残念ながら、あなたの名刺が他の方の名刺に埋もれている可能性は高いです。なぜなら、ビジネスをやっていると名刺交換は挨拶代わりに行う習慣となるので、名刺の数が膨大な数になるからです。
つまり、あなたの名刺はほとんど見られていないと言っても過言ではありません。しかし名刺の形や素材に拘るなど目立ったデザインにすることで相手の目に留まる確率が上がります。
周りとの違いをさらに出したい方はデジタル名刺も
より周囲との違いを出したい方はデジタル名刺にしてみると良いです。デジタル名刺とは、電子データ化された名刺のことを指します。基本的にはスマホやタブレットに名刺のQRを載せて、そのQRを読み取ってもらうと画面に名刺が表示されます。
例えば、その場でQRコードを読み取ってもらい、企業のHPを載せておくことで、サイトに遷移して貰えるなどのメリットがあります。
しかしデジタル名刺を導入している方もまだ少なく、逆に手間に感じられてしまうケースもありますので注意が必要なのも確かです。
まとめ
これから個人事業主として活動していくことを考えている方は、自分はどんな肩書きが適切かを考えた上で名刺を作成するのが得策です。
しかし、注意しておきたいことは、個人事業主は「取締役」と名乗れないことだけは覚えておきましょう。
まだ独立したばかりでこれから仕事を増やしていきたいとお考えの方なら、具体的な仕事の肩書きを使用することで、お祝儀発注を貰いやすくなるなんてこともことも有り得ます。
今の自分の状況や環境、または職業に合わせて適切な名乗り方をするのが最も賢い利用の仕方です。
ぜひこれを機会に検討してみてください!